『だかぼく』で組織をよくしよう
日本の組織は苦しんでいます。生産性の視点からも、エンゲージメントの視点からも。しかし、日本人は「いったんスイッチが入ったら、一気に動く」という恐るべきパワーも秘めています。ピンチはチャンス。新しい組織変革を広めて、希望と誇りを取りもどしたい。そのために、僕たちは何からはじめたらいいのでしょうか。ここに「だかぼく活用のヒント」をまとめてみました。
これまでの組織変革
- 自分は正しい。君たちが変われ
- すべてを変える。一斉に変える
- 人事主導で、意識を変革する
【ウォーターフォール型 組織開発】
本社が主導して「組織全体の変革」を目指す手法
個別の環境を配慮せず、現場の負担となってしまう
これからの組織変革
- 自分から変わる。起点となる
- 小さく始める。流れを広げる
- 変革者を発見し、自走を支援する
【アジャイル型 組織開発】
現場社員が主導して「チームの変革」を広げる手法
本社は全体最適と応援で、社員が主役の変革を支える
【一般社員の方へのエール】
「半径5メートル」をよくするヒント
① 知識を学ぶ
チームをよくする第一歩は、そのための体系的な知識を学ぶこと。どうしてチームが機能しないのか。どんなチームを目指せばいいのか。どのようなステップでチームをよくしていけばいいのか。自分ごととして学ぶことから始めます。
『だかぼく』『hint独習コース』
② 自分が実践する
チームづくりの技術は、英会話やスポーツと同じ。体得するには時間がかかります。これまでの常識を留保して、得た知識を自分ごと化し、チーム内で実践してみること。自分らしく働くために、勇気を出して、一歩を踏みだしましょう。
『ワークブック』『hintゼミ』
③ チームで実践する
自分が起点となって、チームが少しずつよくなってきたら、チーム内で「組織をよくする技術」を共有して、みんなに貢献しましょう。勉強会をしながら、チームの北極星を考えたり、業務を断捨離にチャレンジするのもおすすめです。
『ワークブック』『だかぼく× PEERS』
【部門管理職の方へのエール】
「現場」から組織を変えるヒント
① 有志とつながる
自分の部門の中で「この組織をもっとよくしたい!」と熱い思いを持つ有志を見つけることから始めましょう。きっと「諦めていない、愛社精神を持った変革者」がいます。部門内で「オープン講演」参加を呼びかけるのもお勧めです。
『だかぼく』『オーブン講演 (無料)」
② ともに実践する
部門内の同志とともに「半径5メートル」をよくしていくチーム変革を進めましょう。悩みを共有し、助けあい、成功循環を回しましょう。部門単位で参加し、対話ワークで関係性を高める「アクティブラーニング講演」がお勧めです。
③ 共感を広める
成功循環がまわり、チームにやる気が満ちてくれば、きっと成果に結びつきます。組織が重視している成果指標などに結びついたら、部門内に広報し、一期一会で仲間を増やしましょう。権威ある人にムーブメントが広がってゆきます。
『ワークブック』『だかぼく× PEERS』
【経営層・人事部門の方へのエール】
「本社」から組織を変えるヒント
① 組織に問いかける
本社と言えども、まずは「自分が変わり、半径5メートルをよくすること」から始めましょう。自分ごととして理解できたら、変革者に思いを届けましょう。変革者に出会うために、僕が貴社でお話する「講演」もおすすめのひとつです。
『だかぼく』『対話型講演』
③ 共感を広める
やる気が成果に結びついたチームに注目し、その実績を社内に広め、新しいメソッドへの理解を促進しましょう。様子見だった人たちも、だんだん興味を持って動き出します。小さくはじめて、自走する組織変革として広げていきましょう。
『ワークブック』『だかぼく× PEERS』
さらに、組織全体を動かすための勘所は …
- 「人的資本経営」の開示を追い風に … 人的資本経営の指標に関する責任者(CHRO)を巻き込む
- 「キーとなる人物」「キーとなる組織」にアプローチする (部門長、人事、風土変革、DX部門など)
- 「変革コミュニティ」をオフィシャル活動に … 変革に使う時間を「正式に仕事」としてもらう
- 「労働組合」の新たな役割として … 意識変革やエンゲージメントを高める活動をリードしてもらう
- 「リタイア組の応援団」を結成する … 評価から開放され、社内人脈豊かな先輩の力を借りる
だかぼくメソッド、学びの場
自分のチームを「やる気に満ちた、やさしい組織」にしたい方へ。著者が講師をつとめる三ヶ月集中オンライン講座「hintゼミ」に参加すると、チームラーニングを通じて「学習し、共感し、自走する組織」を深く体感できます。この書籍に準拠したクラスは「経営クラス」と「リーダークラス」です。hintゼミの開催は、毎年1月、4月、7月、10月の年4回。卒業後も、1000名超の仲間がいる「生涯続く、無償のラーニングコミュニティ」で学び続けられます。
本書に即した組織開発、人材育成を行いたい。そのために「hintゼミ」を自社内で実施したい。そんな経営者や人事担当者向けに、企業向けサービス「hintゼミ+」を用意しました。株式会社ループス・コミュニケーションズ (著者が代表) から提供します。大企業からベンチャーまで実績も豊富で、個別カスタマイズしたメニューも可能です。
だから僕たちは、組織を変えていける。